上野東照宮 ぼたん苑5 |
上野東照宮は上野恩賜公園(上野公園)の中にあります。現在上野公園は東京都建設局の管理となっている都市公園で公園内には東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館、恩賜上野動物園、都立美術館等色々な施設が含まれています。また東京藝術大学などの教育施設や東京文化会館などのコンサートホールも充実しています。また不忍池も公園の中に含まれています。上野東照宮は明治新政府の神仏分離令が発せられるまでは東叡山寛永寺の一部でした。明治維新後の彰義隊が上野の山に立て籠もった時には、新政府軍(官軍)の長州藩の大村益次郎の指揮により包囲殲滅作戦(上野戦争)を行い、上野の山は壊滅的な被害を受けたと言われています。大村益次郎は日本陸軍の創設者でもありました。大村益次郎の作戦により官軍は根岸口だけ彰義隊の退路を残して三方から攻め上がりました。彰義隊は上野東照宮付近に本営を置いていましたが、前田藩の本郷の屋敷からの佐賀藩の国産アームストロング砲の砲撃により大勢は決っしたと言われていますが、本当に国産のアームストロング砲だったのかは疑問が残ります。当時は後ろから弾を込める大砲はイギリスでしか製鉄などの点で製造技術はありませんでした。そのイギリスでも大砲後部の暴発が続きあまり使用されなかったようです。幕末文久3年の薩英戦争での薩摩藩とイギリス艦隊との砲撃戦でイギリス艦隊は初めてアームストロング砲を使用しましたが、確かに砲弾の飛ぶ距離や破壊力は従来の前装砲より数段の威力があったのですが多くの砲尾にダメージが起きて砲撃を継続できなかった事がイギリス海軍本部への報告で残されているそうです。このときの戦いで薩摩藩側は戦死5名、イギリス軍側は戦死13名(旗艦ユーライアラスの艦長・副長の戦死を含む)でした。ちなみに当時のアームストロング砲の射程は4Kmに対して薩摩藩の前装砲は射程1Kmでした。天候が悪くてイギリス艦隊の旗艦は潮に流されて薩摩藩の射程内に入り込んでしまい旗艦の艦長はじめ多くの犠牲者が出ました。しかし戦死者や負傷者の多くはアームストロング砲の暴発事故だったと言われています。イギリス軍のアームストロング砲は砲内爆発事故が多くイギリスでは使用禁止となりました。上野戦争の前に佐賀藩は内戦に威力が大きすぎる国産のアームストロング砲は使用すべきではないとの考えでした。しかし大村益次郎の強い要請でアームストロング砲を彰義隊に向けて放ちました。上野東照宮付近も主戦場となり今でも当時の銃弾の痕が残された山門などがあります。主戦場で最激戦地だった黒門口は西郷隆盛が指揮する薩摩藩兵が担当し、黒門口が破られた事により彰義隊は根岸方面に潰走しました。現在この黒門は弾痕の痕が生々しく残されて荒川区の円通寺にあるそうです。作戦を立てた大村益次郎に薩摩藩の西郷隆盛が「薩摩藩兵を皆殺しになさるつもりですか」との問いに大村益次郎が「はい、そうです」と答えたと言われています。
大村益次郎は長州出身の緒方洪庵の開いた蘭学塾の適塾の出身でした。蘭学者で蘭方医で兵学者でした。後に長州藩の上士に採用され幕府の第2次長州征伐では長州藩の石州口の指揮官となり浜田城を落とし石見銀山も占領しました。その後の戊辰戦争では新政府の大総督府補佐となり上野山の彰義隊殲滅作戦の指揮を取ったのです。戊辰戦争終了後は新政府の兵部省のNo.2として日本の軍隊を作ったのです。大村益次郎は武士の廃刀令、徴兵令、鎮台の設置や兵学校の開校など多くの後の明治政府の軍隊の基礎を構想した人物で大きな功績を残しました。兵部省のNo.1は飾り物の小松宮彰仁親王でしたので思い切って手を振るえたのだと思います。しかしそれが新政府内部にも多くの敵を作り不平士族に命を狙われることになったのです。
明治2年に京阪方面尾軍事施設視察のために訪れた京都で元長州藩士達に暗殺をされました。出張に出る前に長州の木戸孝允(桂小五郎)はテロの危険性を強く注意をしていたのですがそれを振り切っての出張でした。遭難した時に同席していた元門弟で元前田藩士だった伏見兵学寮教師の安達幸之助は大村益次郎をかばって殺されました。この安達幸次郎がこのときに殺されなかったら明治時代の日本の陸海軍は大きく変わっていただろうと言われています。安達幸次郎は有名ではありませんでしたが幕末から明治維新期の逸材で大村益次郎の分身ともいえる人物でした。大村益次郎と安達幸次郎がいれば長州の山縣有朋が勢力を伸ばすことは出来なかったのではないかとも言われているのです。また大村益次郎は常に薩摩の西郷隆盛が反乱を起こすことを想定していたようで、西に向けて軍備の準備をしていました。西郷隆盛をまったく評価していなかった人物です。暗殺者に襲われて亡くなるまでの間に薩摩の蜂起に備えるように大砲の製造を急がせて大阪に軍需物資を集積するように指示を出していました。9月3日に暗殺者に襲われて11月5日に亡くなるまでの間にシーボルトの忘れ形見であった日本の最初の女医と言われる楠本イネの介護を受けました。大村益次郎はオランダ人医師のボードウィンの診察を受けましたが身分の高い人物の身体にメスを入れるために東京の明治政府と明治天皇の勅許を待っている間に手術が手遅れとなり亡くなりました。手術をしたオランダ人医師のボードウィンは上野戦争の後に新政府から焼け野原となった上野の山を公園として残すように新政府に働き掛けた人物で上野公園の生みの親とも言える人物でした。また、健胃の薬である太田胃散はボードウィンのもたらした処方箋に基づいて作られた国民的な健胃薬です。楠本イネは大村益次郎が村田蔵六と呼ばれ宇和島藩の上士格で召抱えられていた時に村田蔵六からオランダ語を学んだ弟子でした。
P.S.
☆「沖縄」めぐる人民日報論文 中国の思惑と歴史についた「嘘」 (6ページです)
中国は朝鮮半島では東北工程と言う国策研究で古代国家の高句麗は中国の属国なので高句麗の最大領土である朝鮮半島からウラジオストックまでが中国領であるとの考え方を示しました。韓国の強烈な反論とロシアへの配慮からこの考えは研究中であるとトーンダウンしています。今度は沖縄です。沖縄が本土との関係から揺れているので言い出したのです。火事場泥棒の様な考え方ですね!あまり本気に考えない方が良いのでしょう。言うだけ言った方が勝ちだと思っているのです。いまに日本は古代日本が漢や隋や唐に隷属していたので中国領土だと言い出します。
☆民主主義の発展が台湾の独立を守る (2ページです)
中国にとって台湾は喉に刺さった魚の骨の様なものです。台湾が真の独立を遂げると中国はアメリカの態度いかんによって武力進攻を考えるでしょう。まずあり得ない事ですが!中国の海軍力の増強の半分は台湾への圧力を懸けるためです。とくにこれから竣工する航空母艦群の建造は台湾を東側から攻撃する事にあります。台湾の西側からの中国の攻撃は台湾の政府等が台湾の東側の山岳地帯に逃げ込むので台湾の東側から中国が攻撃するには航空母艦が絶対に必要なのです。しかし航空母艦だけでは動けません。それを機動的に護衛する艦船群が必要です。アメリカ海軍は台湾の東側の海域を警備行動を取るでしょうから事実上は不可能ですが、中国は常に万一を考えています。そのために中国が考えているのが第一次列島線です。第一次列島線とは中国の対アメリカ国防計画で、長期的には中国が世界に同盟国を持つ覇権国家に成長するための海軍建設長期計画です。具体的には、計画は大幅に遅れていますが2010年までは第一列島線に防衛線を敷き、その内側の南シナ海・東シナ海・日本海へのアメリカ海軍・空軍の侵入を阻止することでした。これを笑ってはいけません。真剣に中国は考えているのです。この理論の根底には日露戦争当時のアメリカ海軍の戦略家のマハン将軍のマハン理論があるのです。日本海会戦の秋山参謀はマハンから直接に個人的に理論を学びました。
☆三菱重の旅客機開発、狙うは世界シェア5割 次世代リージョナルジェット、誕生への大きな試練 (5ページです)
何としてでも三菱重工の航空部門に頑張ってもらいたいものです。非常に大きなマーケットです。三菱重工は他にも純国産のステルス戦闘機「心神」を現在制作中です。性能的には世界のトップレベルに迫るものです。
☆【新連載】田岡俊次の戦略 目からウロコ 中国国防費の急増は“異常”か (4ページです)
色々な見方がありますが、軍事専門家の田岡氏の記事です。確かにとても日本やアメリカのレベルまでは追いつけないでしょう。しかし、厄介な相手である事は確かです。
☆飯島内閣参与が訪朝 宋担当大使と会談へ (2ページです)
☆飯島参与訪朝 序列第2位の金永南最高人民会議常任委員長と会談
安倍総理が参議院選挙前に訪朝するための地ならしでしょう。孤立している北朝鮮に利用されなければ良いのですが。せっかく北朝鮮を追い詰めて今がチャンスなのですが、北朝鮮と渋々北朝鮮制裁に協力を始めた中国にとって甘い国日本は助け舟のように見えるのではないでしょうか?飯島氏は官房機密費からどのくらいの現金を持って行ったのでしょうね。外務省の職員と二人では持って行ける現金はたかが知れています。関係諸国からは掟破りと見られても衆参ダブル選挙に勝って、憲法改正の衆議院で2/3以上を取るためならば手段を選ばないと言う事なのでしょう。見え透いていますね。やはり安倍総理は本気で戦争を始めたいのでしょう。太平洋戦争を引き起こした戦争犯罪人だった岸元総理の孫ですからね!岸元総理は戦後は一貫してアメリカのハチ公でした。安倍総理は?
☆就活学生をホテル連れ込みと文春報道 共同通信「調査中」で真偽は不明
事実だとするととんでもない事です!
☆社説:GDP大幅増 財政再建を忘れるな
まだほんの口先だけでこんな経済情勢になるのです。怖いとも言えますね。いままでの自民党政権から民主党政権まで何をやってきたのかと問いたいです。アベノミックスは一部の学者たちが昔から唱えてきた説です。しかし取り上げる勇気が無かったのです。それを取り上げる勇気には感服します。しかし、日銀の金融政策だけで他はまだ何もしていないのと同じ状態なのです。早く財政再建や規制緩和の道筋を表明してもらいたいです。消費増税はどうするのか、増税をするのならば行財政改革は避けて通れません。霞が関を黙らせる事が出来るのか。そして年金改革は介護保険はどうするつもりなのか。生活保護と国民年金の乖離をどうするのか。福島第一原発の後始末は東電を残してこのまま政府として続けるつもりなのか。危険な原発を地震国日本としてどうするつもりなのか。・・・
☆石川知裕議員:辞職を表明 陸山会事件で有罪判決
石川議員には頑張ってもらいたいと思います。国家権力の怖さは身を持って体験した者でないと分からないと思います。私も数年間警視庁の捜査2課に後を付け回された経験がありますが、非常に気分の悪いものです。県警も承知で、県警に問い合わせるとある筋からやってはいけない注意事項を内緒で教えてくれました。警視庁としては何とかして事務所にガサ入れをしたかったようです。父に「お前も偉くなったな、SPが付くようになったか」とからかわれました。父の行動は完全公開で公務での行動にはSP付きでしたので行動は警察に完全に把握されていました。右翼が動くと父のSPの数も増えてゴルフ場でのプレー中にもSPが付いてくる事がありました。右翼の情報がなぜ警察に筒抜けなのか不思議なのです。