伊豆半島 下田公園の紫陽花2 |
余録:「植物学者らはその緑色の花弁に頭をひねった…
6/26の毎日新聞のコラムです。
紫陽花の葉っぱには青酸配糖体を含み、ウシ、ヤギ、ヒトなどが摂食すると中毒を起こします。症状は過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死亡する場合もあると言われています。青酸配糖体は葉の表面には出ていません。口に入れて噛んだり食べると中毒になります。以前、料亭で紫陽花の葉をテンプラの盛り付けの下に使ったのを、お客が食べて中毒を起こしたことがあるそうです。新撰字鏡「昌泰年間(898‐901年)に昌住(しようじゆう)が著した漢和辞書」には草冠に便と書いた文字があるそうです。「止毛久佐」、「安知左井」とあり、「言塵集」(今川了俊著・・・日本の南北朝時代に活躍した武将で軍事、学問、和歌全てに秀でており、将軍足利義満が嫉妬と恐怖から手練手管を用いて抹殺しようとしたほどの才覚の持ち主)には「またぶり草」とあるそうです。かつて、紫陽花の葉は、ひろく落とし紙として用いられていたのでしょう。伊豆諸島では近年まで落とし紙として紫陽花の葉を軽く乾燥させたものを使っていたとの記録があります。
この公園には写真の先覚者である下岡蓮杖とアメリカのカーター大統領の碑があります。下岡蓮杖は1823年(文政6年)伊豆下田で生まれ、江戸で画家を志し狩野派に学びました。ある時銀板写真に出会い、精巧な画像に魅せられて写真技術の習得を決意し、長年にわたり湿板写真技術を習得し、横浜の野毛(横浜市中区)で初の営業写真館を開業しました。写真館では、外国人相手に、肖像写真の撮影や日本の風景や風俗写真をお土産として販売して人気を呼び、大変繁盛したようです。蓮杖が撮影した写真は、幕末から明治初期のものばかりで、現在では大変貴重なものとなっています。日本の写真技術の開祖は、西の上野彦馬(長崎)、東の下岡蓮杖(横浜)と言われています。下岡蓮杖は、安政3年に米使ハリスの通訳ヒュースケンから写真術を学びました。文久元年(1861)野毛から引っ越して横浜の弁天通(中区)に写真館を開業し、後に東京の浅草で多数の門下を養成し、日本における写真技術の先駆者となりました。日本での写真技術の隆盛は下岡蓮杖の功績によるとされています。下岡蓮杖の顕彰碑は横浜の馬車道にもあります。日本の写真発祥の地の横浜にある市立の横浜美術館には世界中の多くの写真作家達のコレクションが収蔵されています。また下岡蓮杖の描いた絵画も収蔵されています。
加納諸平(かのうもろひら)の家集「柿園詠草」から
夕月夜(ゆふづくよ) ほの見えそめし あぢさゐの
花もまどかに 咲きみちにけり
(意)夕月がほのかにあらわれて、ほんのりと見えるようになった紫陽花。その花もまるまると咲き満ちているのだった。
加納諸平は幕末に活躍した歌人です。本居宣長の養子の本居大平の推挙により紀州徳川家に仕え紀州藩の国学所の総裁となりました。
P.S.
☆中国の未来に影を落とす”闇の金融システム”[橘玲の世界投資見聞録] (3ページです)
連日のように中国経済の事が記事になっています。いずれも先は暗い話ばかりです。
☆押し寄せる大陸人に香港市民はガマンの限界 同じ華人でも似て非なる存在、香港人と中国人 (5ページです)
香港人は中国人とは違うと思います。華人であることは確かですが、中国人とは違うと思います。香港の一国2制度はあと34年で期限が切れ、完全に中国となります。多分これから徐々に香港独立の騒乱が起きるでしょう。イギリスが香港を返還したときのように再び国外へ逃げ出す人も増えてくると思います。台湾も同じ事が起きるでしょう。香港の独立より台湾の独立の方が可能性は非常に高いと思います。香港は人民解放軍の戦車が簡単に乗り込めますが台湾は台湾海峡を渡らなければならないので、そうは簡単に行きません。
☆中国が世界の信頼を取り戻すたった1つの方法 マキァヴェッリ先生ならこう考える (3ページです)
覇権主義国である中国は太平洋の西半分は自分の植民地にしたいでしょう。しかしその前に中国は数か国に分裂するかもしれません。いずれにしても共産党の一党独裁政権は長くはないでしょう。共産党よりももっと怖い政権が生まれるかもしれません。
☆【外信コラム】わめき続ける中国人の“戦術”
私の経験からも同じような事を何度も経験しています。しかし私は本当は中国人が嫌いではないんです。腹を割って話せばみんないい奴なのです。私は中国人に色々な事を教わってきました。普通の中国人よりレベルの高い人達からですが、仕事も考え方も、そして生き方も、短期間でしたが一緒に仕事をしてきた中国人の上司達から学びました。
☆週刊文春「安藤美姫選手の出産を支持しますか?」 アンケート実施で炎上→中止に
週刊文春に呆れ返ります。何時から日本人は優しい心を無くしてしまったのでしょうか?そもそも父親がだれでも関係ないでしょう。言いたくないのであれば言わなくてもいいのだと思います。最近流行っている新大久保のヘイトスピーチデモと共通すると思います。人を思いやる気持ちを忘れているのだと思います。安藤美姫、負けるな頑張れ!「やせ蛙 まけるな一茶 これにあり」
☆婚外子:遺産相続規定…最高裁、合憲見直しか 10日弁論
出生差別は絶対にいけない事だと思います。みんな平等のはずです。これから日本も大きく変わっていくでしょう。アメリカでは同性婚が合憲だと最高裁で判断されました。州法により認めない州もありますが時間の問題でしょう。保守的であったアメリカもここのところ大きく変わってきています。
☆「反韓」の高まりで日本社会の雰囲気が悪化=中国にとってのヒントにも―日本華字紙
日本人が持ち続けてきた美徳はどこへ行ってしまったのでしょうか?
☆「お金と安全どちらが大切か」 新潟知事が猛批判
東電の社長は新潟県知事が反対する事を承知で先手を取ったのでしょう。したたかですね。どうも政府と東電は先が見える人には見え透いたと見られる手を使います。先が見えない普通の国民は簡単に騙されてしまうでしょう。
☆社説:柏崎刈羽原発 再稼働を前提にするな
全ての原因は政府の最初から原発再稼働ありきからなのです。そのために代替エネルギー等のように既得権益の根幹を揺るがすものは排除なのです。