行田古代蓮の里3 |
良寛と貞心尼の相聞歌を貞心尼が良寛の死後まとめた「はちすの露」から
来て見れば 人こそ見えね 庵守(いほも)りて
にほふ蓮の 花のたふとさ 貞心尼
(意)来て見ると、人は見えないけれど、庵の留守をまもって咲き匂っている蓮の花のすがたの尊いことよ。
みあへする ものこそなけれ 小瓶(をがめ)なる
蓮(はちす)の花を 見つつしのはせ 良寛
(意)おもてなしするようなご馳走もないけれど、瓶にさした蓮の花を見ながら、私のことを偲んで下さい。
或る年の夏、貞心尼が良寛の庵を訪ねると、庵主の良寛はどこかへ出掛けていて、ただ花瓶に蓮の花が挿してありました。そこで貞心尼は蓮の花を「庵守り」と見なして歌を詠んだのです。良寛はその歌への返しを詠いました。多分、良寛の外出先に貞心尼はこの歌を持たせて誰か人をやったのでしょう。この後二人は逢えたのでしょうか?この日は逢えなかったのです。逢えたとすれば良寛は空を飛ぶように走って帰ってきたでしょうね。二人の関係は仏の道の師弟であり和歌の師弟でもあり、また不思議な堅い繋がりがあったのでしょう。身体の関係もあったのかもしれません。二人の関係はほほえましいですね。初めてあったのは良寛69歳、貞心尼29歳の時と言われています。二人の年齢差は40歳です。良寛は島崎村(現新潟市)に庵室を持ち、貞心尼は長岡市の福島閻魔堂に住んでいました。貞心尼は長岡藩士奥村五兵衛(嘉七)の娘として生まれ、俗名マスといいました。マス17歳の時小出島の医師の関長温に嫁入りしましたが、当時は「嫁して3年児なきは去れ」との言葉通り、離別して実家に帰りましたが、やがて出家して古志郡福島村西村(現在新潟県長岡市)の閻魔堂に移り住みました。かなり距離は離れていましたが二人は良寛が74歳で亡くなるまで度々逢っていました。
良寛と貞心尼の関係は特別だったのでしょう。長岡の福島閻魔堂に住んでいた貞心尼は良寛の急を聞くと、年の暮れの庵主の勤めを投げ出して、良寛の住む島崎へかけつけました。このときの良寛の様子を、貞心尼は「さのみなやましきご気色にあらず、床の上に座しゐたまへるが」と述べています。良寛は最後の気力をふりしぼって、床の上にきちんと坐って貞心をむかえたのです。貞心の手をとると、もうほとんど言葉にはならず、その手の甲に涙をこぼしながら、ようやくこう詠みました。
いついつと 待ちにし人は きたりけり
いまはあひ見て なにかおもはむ 良寛
貞心尼は良寛の耳許に口をよせて、別れの歌を告げました。
生き死にの さかひはなれて すむ身にも
さらぬわかれの あるぞかなしき 貞心尼
しかしこの時にすでに良寛は歌をかえす力もなく、ほとんど聞きとれないほどの覚束ない声で、つぶやくように
うらを見せ おもてを見せて ちるもみぢ
とだけ告げたそうです。それから数日の後、最愛の貞心尼にみとられながら、良寛は静かに74年の生涯を閉じました。天保二年(1831年)正月六日の、雪ふりしきる夕方のことでした。良寛和尚にとって最高の最後だったと思います。
P.S.
☆日本とオランダ、政治家の能力・見識はここまで違う 「説明する努力をする」で何もしない国と徹底的に議論する国 (4ページです)
言い方は穏やかですがこの記事の内容は安倍に対して痛烈な批判だと思います。政治家としてと言うより人間性の問題なのです。いくら言っても安倍は理解できないでしょう。一番自分が正しくて、自分の考え方と違う人とは話し合いを拒否をするのが安倍流です。極右の人達に多く見られます。
☆仏パリでサウジ王子の車列襲撃、現金25万ユーロ奪われる
映画のようですね!怪我人がいないところを見ると王子の側近内部に協力者がいたのでしょう。奪われた重要書類とは何なのでしょうか?イスラエル関連かも知れません。襲撃者は当然どこかの国がバックについているのでしょう。サウジアラビアはイスラム教のスンニ派の国です。
☆懲りない増税論者の行動原理 得するのは既得権益者と財務省
高橋洋一氏は小泉政権下で竹中に仕えた官僚で経済学者です。竹中竹中禿鷹軍団かと思ったら非常にまともな事を言います。
☆安倍政権の「命綱」株価1万7000円へ GPIFサプライズ人事注目
安倍の命運などどうでもいいのです。とにかく日本を何とかしないといけません。安倍政権は邪道のやり方で株価を上げれば支持率が上がると単純に信じています。今まで入り色とやってきて全く株価は動きませんでした。それだけ日本経済は疲弊しているのです。何が原因なのか冷静に考えるべきです。アベノミクスの第3の矢が全く駄目だったのです。既得権益擁護では経済は活性化するはずがありません。
☆竹中平蔵氏 パソナ「仁風林」で真面目なパーティ開催と説明
竹中とパソナは特別な関係なのでしょう。政治と経済そして権力が融合しているのでしょう。
☆中国の米国債保有高、米財務省も正確には知らず
これは怖い事です。アメリカの財務長官は枕を高くして寝ていられないでしょうね。日本も同じです。日本の財務省も日本国債を中国が本当はどのくらい持っているのかわかっていないかも知れません。中国にとって保有の国債の額を教えないのは保有されている国々にとって不気味で脅かされているのと同じです。
☆新国立競技場、年3億円超の黒字 五輪後の収支計画
この収支計画は典型的な官僚の作文です。こんな事はあり得ません。黒字ではなく赤字のはずです。官僚の典型的な行動パターンで、先に結論を決めてそれから収支計算をするのです。誰が計算しても黒字と出てくるはずです。首都圏ではさいたまアリーナも幕張も横浜も影響を受けます。共倒れとなるでしょう。
☆朝日と産経、なぜか「共闘」 「吉田調書」、「政府は全文公開すべき」で一致
たまには共闘する事も良いでしょう!しかし公開しない政府は何を隠しているのでしょう。もうかなりの部分が外へ漏れているのですが!何か大切な事がまだ隠されているのでしょうね。この件に関しては朝日も産経も同床異夢でしょう。
☆絶望の中国不動産 バブル崩壊か 北京、上海含め主要都市の9割下落
忘れてはならない事は、中国では土地は国の物である事です。土地は使用権です。ゴルフの会員権と同じです。バブル崩壊がどの様にして起こるかはよく分からないところがありますが、日本のゴルフの会員権と同じ様になるかも知れません。ゴルフの会員権はほとんどが紙屑になりました。
☆福島第一、坑道の壁凍らず追加策 凍土壁に不安材料
☆氷の壁対策 充填材の効果に疑問の声
☆【廃炉作業続く第一原発】津波対策後回し 汚染水海洋流出を懸念 凍土壁やALPS 目先の対応優先
最初からダメだと言われてきた凍土壁です。政府と東電はどうするつもりでしょう。320億円をドブに捨ててもこの際仕方がないとして、今後どうするかです。やはり民主党の馬渕元大臣を入れて考えるしかないでしょう。東京オリンピックにも影響が出ます。重大な問題で簡単な問題ではなく時間がありません。凍らない場所へ充填材を入れて失敗をすると、やり直しがきかないのだそうです。つまり放射能の汚染水を止める手が無くなると言う事です。最後は海へ高濃度の放射能の汚染水が垂れ流しとなるのでしょう。このまま凍土壁を使うとして使える期間は7年で、7年後までに全部交換をする事となります。つまりメンテナンスのコストが非常に高いやり方なのです。何んでこんな事を考えるのか官僚と東電に聞いてみたいですね。何か理由があるのでしょう。初期投資が安くて済むと考えたのかも知れませんが、原発事故と言う世界でも何例もない大事故を過小評価をしているとしか思えません。
☆産経ソウル支局長聴取 言論の自由、割れる韓国 引用元の朝鮮日報は口頭注意のみ (2ページです)
馬鹿な事は直ぐに止めた方が朴大統領の為です。愚かです。ネタ元の朝鮮日報を口頭注意で、それを引用した日本の新聞に八つ当たりとは呆れ返ります。政権の末期症状です。反日を煽るつもりなのでしょうか?逆の効果しかないと思いますが。しかし朴大統領は韓国メディアに対しても訴訟を連発しているそうです。政権がヒステリー状態なのかも知れません。しかし今回の朝鮮日報へは口頭注意だけとはこの差は何なのでしょうね?朴政権の統治能力の限界がすぐ先に見えているようです。
☆【風を読む】呆れる米国の「二重基準」 論説委員長・樫山幸夫
いずれ対ロシア制裁は有耶無耶になります。もうそろそろロシアからの天然ガスの事を考えないといけない季節となります。ヨーロッパの寒さは日本よりも激しい国が多いのです。国民に凍死者が出るようになればアメリカに従えない国が出てきます。
☆介護の担い手―役割に見合う報酬を
低賃金で人が集まらないから海外から連れてくるという単純な発想なのです。安倍政権は単純な考え方をするのですが、あまりにも単純過ぎます。海外から人は来るでしょう。しかし彼等は短期で祖国へ帰る事はあり得ません。結局は日本への移民となりますが日本にはその準備が何も出来ていません。女性の活用も同じです。形式優先なのでしょう。