花之江の郷の秋の花々1 |
花之江の郷は早春から晩秋まで楽しませてくれる植物園です。いよいよこれが今年の最後かも知れません。藤袴が綺麗に咲いていました。藤袴は古代から和歌に詠われてきました。平安時代には香袋としても使われました。少しすっとする芳香があります。乾燥させると茎や葉に含有されているクマリン配糖体が加水分解されて、オルト・クマリン酸が生じるために桜餅の葉のような芳香を放ちます。しかし有害物質のピロリジジンアルカロイドを含んでいるので薬草として使う場合は注意が必要とされています。
源氏物語から「藤袴」
同じ野の 露にやつるる 藤袴
あはれはかけよ かことばかりも 夕霧
(意)あなたと同じ野の露に濡れて萎れている藤袴です やさしい言葉をかけて下さい、ほんの申し訳にでも 同じ縁に繋がる私の恋を少しでもあわれと思っていただきたいのです。
尋ぬるに はるけき野辺の 露ならば
薄紫や かことならまし 玉鬘
(意)尋ねてみて遥かに遠い野辺の露だったならば 薄紫のご縁とは言いがかりでしょう
源氏物語の五十四帖の一つ「藤袴」巻の名前となった藤袴です。光源氏の使者として、息子の夕霧は玉鬘(光源氏が養父。実父は頭中将)のもとへ。しかし玉鬘の美しい姿を野分の折に垣間見た夕霧は、姉弟でないことが判明してから、ほのかな想いを持ち始めるのでした。二人のは、源氏の伝言を持って玉鬘を尋ねます。宮中出仕についての心構えを伝えるためです。喪服を着た玉鬘との話を始めると、彼女の憂いをたたえた様子に夕霧の心は乱れます。(喪服の女性は男からすると美しく見えるものです)そこで、準備していた「蘭の花」(藤袴の花)を取り出して歌ったのがこの歌です。それに対して玉鬘は断りを入れたのです。
ここで一つ:
日本では喪服の色は何度か変わっているのです。「日本書紀」によれば当時の喪服は白でした。718年に養老喪葬令が出されて「天皇は直系二親等以上の喪には『錫紵(しゃくじょ)』を着る」と定められたのです。また中国(唐)の法令を真似た養老喪葬令では喪に重い軽いが定められ、平安時代になると亡くなった人の身分によって着る色が決められました。日本では錫紵とはいわゆる薄い墨染めの色なのです。しかし中国でいう「錫」とは、灰汁抜(あくぬき)処理した目の細かい麻布のことで、白い布のことなのですが、どういうわけか日本人はこれを金属の錫(スズ)と解釈し、スズ色、つまり薄墨に染めてしままたのです。平安時代になると貴族階級もそれを真似て薄墨の喪服を着るようになり、だんだんと薄墨の色合いも次第に濃くなっていきます。これはより黒い方が深い悲しみを表現すると考えられたからで「源氏物語」でも、妻を亡くした光源氏が「自分が先に死んでいたら妻はもっと濃い色を着るのに、自分は妻の喪だから薄い色しか着られない」と嘆く場面があります。夕霧と玉鬘の歌の遣り取りは二人の祖母である大宮の喪に服していた夕霧と玉鬘は白か薄墨色の喪服を着ていたのでしょう。平安時代は身分によって着る喪服の色が変わったのです。平安後期になると、一般的に黒が着られるようになりました。そして再び白が復活したのは室町時代で、途中江戸時代に水色が登場しましたが基本的には白が続きます。江戸時代の武士は切腹の時は水色の裃を着て切腹をしました。映画やTVでは白い裃を着て切腹そしますがそれは間違いです。幕末の京都で活躍をした新撰組の制服の水色は喪服でした。何時でも死ねるようにと言う事です。そして、明治維新を機にヨーロッパの喪服を取り入れて黒になり、現代に至っています。
P.S.
☆ 7年前そっくり…閣僚の「政治とカネ」で安倍内閣支持率急落 (2ページです)
これからも閣僚の辞任は続くでしょう。何か問題が起きると自主的に辞任を総理に申し入れると言う事がですが、実際は体裁を整えているだけで馘首です。こんな事が続いていては日本の国会は政策の議論どころか裁判のようになってしまいます。困った事です。新任の経産大臣が監督下にある東京電力の大株主では適正な法の執行は期待できません。既得権益擁護のために原発再稼働を急ぐ安倍にとっても好都合なのでしょうが、問題を国会で必ず突かれます。
☆<小渕氏辞任>論点は二つ…観劇会の収支、不透明な支出
私も生まれた時から政治の社会で育ちましたので小渕議員には同情をしますが、小渕氏は御姫様育ちで政治や選挙の苦労をしてこなかったのでしょう。父親の時代からの秘書達に囲まれてはお飾りにされるのは当然でしょう。いま議員辞職への際どい場所に立っていると言えるでしょう。
☆世界経済「下方修正」ユーロ不振が要因 日本も消費増税で「自爆」も (2ページです)
安倍は欧米の記者に対して消費税10%を先延ばしをする可能性を話しています。日本ではマスコミはほとんど書いていません。世界的に中国の経済が何とか持ちこたえ、アメリカの経済が安定し、ドイツと日本の経済成長が世界を牽引する事が世界中の専門家の願いでした。早々にアベノミクスは失敗と言われ(日本国内では大手マスコミは1面では書いていません)、ドイツ経済もユーロ圏内の経済悪化の影響で落ち始めている現在を見ると中国の経済次第で世界大恐慌に至る可能性もあります。
☆【永田町・霞が関インサイド】GPIF改革、塩崎厚労相vs年金局の綱引き次第 (2ページです)
好景気に向かっているときは株価が上がれば景気はどんどん加速的に良くなります。しかし現在の様な経済状況では株が上がっても必ずしも景気はよくはなりません。それは確かに上がるでしょうが間違いなく元に戻ります。株屋にとっては美味しい話にはなるでしょうが、庶民にとっては美味しい話ではないのです。特に政府が年金基金を使って株価の操作をする事は自殺行為です。
☆美濃加茂市長“収賄裁判”で疑惑の証言者が検察との協力関係を手紙に綴(つづ)っていた!
美濃加茂市長の収賄事件は冤罪でしょう。しかし日本の司法制度では冤罪でも有罪にされることが多いのです。特に収賄事件では政治的な動きから被疑者が罠にはめられる事が多いのです。今回の事件の裏はまだ分かりませんが想像するに市長が誰か権力者の意向を拒否したために罠にはめられたのでしょう。警察も何故と言われるでしょうが事実は話さないでしょう。それが警察の矜持(誇りとかプライド)でしょう。あくまでも警察の理論です。
☆「女性差別で昇任できず」=厚労省係長、国を提訴―東京地裁
厚労省の事務次官は女性です。無実の罪を着せられて拘置所に入れられた経験があります。厚労省でもキャリアーと準キャリアーとの間に差別はあるのでしょう。そして男女差別!女性差別を無くす仕事をしている官庁内での女性差別提訴です。
☆人材払底…“チョー地味”上川陽子法相は消去法で後釜の座に (2ページです)
そう言えば安倍は小泉大嫌いでした。小泉のお陰で総理になれたのですが!小泉チルドレンで生き残っている女性議員は目立ちたがり屋が多いです。女性に限らず政治家は目立ちたがり屋ですが。
☆小渕前大臣の辞任から見る自民党的政治の因習
本当にこの際に政治家の改革を進めるべきだと思います。世襲の禁止、定年制の導入、一定期間を過ぎると議員として失職をして再出馬は禁止等々!そして一番重要なのは衆議院は中選挙区制度に戻し議員定数を現在の半分以下にして通年国会とする。参議院は改革を進め完全に地域代表として選挙民数に限らず各都道府県4名として任期は6年とし半数ずつ3年ごとに改選選挙を行う。政党からの出馬は禁止し当選後も特定政党に属させない。また参議院議員は東京在住を義務付け参議院からは大臣は出さないで通年国会とする。衆議院の優越を認める。どうでしょうか?
☆上海エリートの目に香港の民主化デモはどう映るのか 中国の政治体制こそが世界を主導する? (4ページです)
これこそが中華思想です。「中国は歴史的にも一部のエリートが政治を動かす精鋭主義をその本質としている。この広い国土と人口で、一般市民が直接参加して民主政治を実現することは難しい」と、その通りです。巨大過ぎるのです。それならば数カ国に分割すればいいのですが、出来ないですよね!
☆正恩氏、潜伏中に幹部12人処刑情報 日本・中国を敵視する思想教育強める
北朝鮮は難しい国ですね。自分達の思い通りにならないと一転して相手を攻撃してきます。現在韓国を挑発して韓国軍との間で38度線で銃撃戦を繰り返しています。北朝鮮国内の引き締めを図っているのでしょう。拉致問題も解決は遠ざかるのでしょう。安倍のピョンヤン行きは難しくなるのでしょう。北朝鮮が拘束中の米国人1人を解放した事をアメリカ政府が21日に確認したそうです。北朝鮮は生き残りを賭けた複雑なゲームをやっているのでしょう。
☆山谷拉致問題相「訪朝は家族会の理解も得た」
理解を得る得ないも政府の意向に拉致被害者は何も言えないでしょう。専門家の人達は今回日本の外務省の担当者が北朝鮮へ行くのは北朝鮮からの公式発表を遅らせるためと言われています。北朝鮮は日本政府の意向と正反対の公式発表をするつもりなのだそうです。安倍政権としてはいまそんな回答されては困ると言う事で再調査を要請して時間を稼ぐつもりだとの事です。果たして真実は?当然今回の政府の訪問団の目的は安倍の北朝鮮訪問の打診と拉致被害者の奪還でしょうが、難しくなったのでしょう。
☆東証大引け、大幅反落 306円安 利益確定売り、世界景気に懸念も
乱高下です。かなりヤバイ状況です。
☆日本をここまで漂流させた安倍首相、民主党、朝日新聞は万死に値する
本当に天木氏の言っている通りです。
☆橋下大阪市長と在特会・桜井会長の会談に在日女性が懸念抱く
オッカナイ人達だと思いました。根底に韓国建国過程による「済州島四・三事件」と言う大虐殺事件があるのです。1948年(昭和23年)に済州島の左派勢力の武装蜂起が起きて、在朝鮮アメリカ陸軍司令部の後押しで鎮圧のために韓国軍が済州島へ派遣され韓国陸軍と南朝鮮国防警備隊、韓国警察、朝鮮半島本土の右翼青年団達による済州島民の大虐殺が行われ村々の70%以上が焼き討ちを受けたとされ治安部隊により無差別に島民を虐殺したとされる事件です。この時に軍隊の済州島への派兵に反対する韓国本土の国防警備隊第14連隊が反乱をおこし麗水・順天事件(れいすい・じゅんてんじけん)と呼ばれる麗水郡から隣の順天郡一帯で戦闘が起きました。この時に麗水郡と順天郡の多くの市民が無差別に殺されたのです。済州島では事件前の1948年に28万人いた島民は、1957年には3万人弱にまで激減したとされ、多くは殺されたかあるいは日本へ逃げてきたのです。虐殺で殺された島民の数や日本へ逃げてきた人々の数は把握されていませんが殺された島民は数万人以上と言われています。麗水・順天事件では反乱部隊は全員殺され、非武装の民間人も無差別に8000名が殺害されたと言われています。まさにベトナム戦争での韓国軍の虐殺事件と同じ事が韓国国内でも行われたのです。その時の虐殺を逃れるために多くの人々が韓国本土と特に済州島の島民が日本へ密航してきたのです。彼等が在日韓国・朝鮮人の多くの部分を占めていると言われているのです。在特会の幹部はこの時に日本に逃れてきた人達の子供や孫たちで反韓感情が非常に強いと言われているのです。しかし2人の会談は暴力団の様でした。怖い怖い!触らぬ神にたたりなしでしょうか?しかし在特会の活動は日本の恥です!何度かデモに遭遇していますが、まともな人間とは思えません。
歴史を見れば古代から朝鮮半島で動乱が起きると必ず押し出されるように動乱を逃れた人達が玄界灘を渡って日本へ逃れてくる歴史の繰り返しなのです。
フジバカマはこちらには自生していません。
ヨツバヒヨドリやヒヨドリバナ、サワヒヨドリが普通です。
藤袴はこちらも珍しい花で絶滅寸前と言われています。似た花が多いのですが香りはやはり藤袴ですね。
行ったときには入り口のお店でお蕎麦をいただきます
お饅頭を買って山野草なんかも買います
それにつけてもシゲさんは
古今集や源氏物語、そのほかいろんなところから引用の歌 (意)付きでとても興味深いのですがどうしてこんなに造詣が深いのですか
今更聞けない。。 けどお聞きします(^_^;)
花之江の郷は見事な植物園ですね!
「好きこそ物の上手なれ」かも知れません。学生時代は全く興味がありませんでしたが、独身時代の若い時に香港に駐在していた時に万葉集と古今集の全集を送ってもらいました。日本国内にいると日本の事が分からなくなるのでしょう。海外で生活をしていて日の丸と君が代に涙する事もありました。JALの鶴のマークを見ると涙が出てくる事もありました。海外で生活すると愛国者となって帰ってくると言われています。私は左翼の愛国者です!