トレジャーガーデン館林の薔薇4 |
薔薇正開春酒初熟因招劉十九・張大夫・崔二十四同飲
薔薇正に開き春酒初めて熟す
因って劉十九・張大夫・崔二十四を招きて同じく飲む 白居易
甕頭竹葉経春熟 甕頭(おうとう)の竹葉 春を経て熟し
階底薔薇入夏開 階底(かいてい)の薔薇(しょうび) 夏に入りて開く
似火浅深紅圧架 火に似て浅深(せんしん) 紅架かを圧し
如餳気味緑粘台 餳(あめ)の如き気味 緑台に粘す
試将詩句相招去 試みに 詩句を将(もって)相招去せば
儻有風情或可来 儻(もし)風情有らば 或いは来たる可し
明日早花応更好 明日 早花 応(まさ)に更に好(よかる)べき
心期同酔卯時杯 心に期す 同じく卯時(ぼうじ)の杯に酔わんことを
(意)
薔薇がまさに咲き始め、春酒も初めて熟す。よって、劉十九、張大夫、崔二十四を招いて、ともに飲む。
甕のなかの竹葉酒 春を越して熟し
階のしたの薔薇は 夏になって咲く
花は火のように紅 濃淡が棚を満たし
酒は飴のような緑 風味が台に粘りつく
試みに詩を作って 招待すれば
風流を解する人が 来てくれるやも知れぬ
明日の早朝は もっとよい花が咲くはずだ
一緒に酔える朝酒を 心から期待している
甕頭竹葉経春熟 階底薔薇入夏開 の2つの句は和漢朗詠集にも載っている平安貴族に愛唱された漢詩です。題によると3名の友人を呼んで薔薇を肴にしてお酒を飲もうと誘いかけたのでしょう。3名の経歴はわかりませんが、地方の名士で科挙試験に合格できなかった人達なのでしょう。中唐の時代では科挙の最終試験の合格率は受験者の1~2%の狭き門でした。
ところで唐の時代に李白や白居易などはどんなお酒を飲んでいたでしょうか?いまははっきりとは分かりませんが、殷の時代から中国のお酒の主流はお米を原料とした醸造酒でした。中国は広く、お米がとれない地域も多くあったのでしょうから、それぞれの地域で採れる穀物や果物から醸造をしたのでしょう。唐の時代は西域のブドウを原料とする葡萄酒も長安には入って来ましたが、当然に高価でした。時代が下がり北宋の時代になり西域の蒸留器が伝わり、以降蒸留酒が根付き独自の展開をしたと言われています。北宋の時代になると中国のお酒は白・黄・果・葡・薬の五種があったと言われています。
白:蒸留酒
黄:伝統的醸造酒、日本と同様に清酒の呼称もあり
果:果実を原料にした醸造酒
葡:葡萄酒
薬:薬酒
P.S.
☆小遣い月額10円の選手も…最貧国から世界一を狙うU-16マリ代表が日本サッカー界に与えた衝撃
試合を見てみたかったです。かなりの衝撃だったようです。
☆円急騰で自殺者続出か 英EU離脱でFX投資家“数千万円損”も (2ページです)
為替だけではなく株でも信用でやっていた人は自殺しかない人も多いかも知れません。くれぐれも鉄道自殺だけはやめてください。自殺をするのならば一人静かに他人に迷惑をかけないで自殺をしてください。
☆英国はEU離脱で「のた打ち回る」ことになる 「EU研究第一人者」北大・遠藤教授の現地レポ (6ページです)
離脱に投票した人のうちかなりの人が残留に決まっているからと批判票として離脱に投じた人が多いのでしょう。まさか離脱が勝つはずはないと思っていたはずです。投票とはそんなものです。現在の日本で行われている参議院選挙も同じです。いまのところ自民党圧勝と言われています。キャメロン首相の行った国民投票は21世紀において多分最大な愚かな決断でした。自分への信任投票として行ったのでしょうが結局は不信任となってしまったのです。スコットランドの独立を問う住民投票の柳の下のドジョウを狙ったのでしょう。やはり2匹はいなかったのです。逆にこれでスコットランドは独立に向けて動くのでしょう。イギリスとEUとの間で離脱後の自由貿易交渉が始まるのでしょうが、イギリス国内へ大きな傷を残しました。
☆ロンドン市民「離脱に投票したことを後悔」 国民投票のやり直し求め350万人以上が署名
いまさら遅いですね。残るのは解散総選挙でしょうが保守党も労働党も内部は完全に分裂をしています。破壊力が大きすぎました。両政党とも表向きは残留を支持となって総選挙となるかも知れません。意味がありません。
☆イギリスEU離脱の世界史的インパクト〜私たちが受け取るべき「2つの重大警告」 歴史はまた繰り返すのか? (5ページです)
イギリスの国民の欲求不満なのでしょう。
☆財政投融資が先祖返り? 「無駄な事業への投資」増への懸念
私は財政規律一辺倒論者ではありません。しかし安倍政権が行ってきた赤字国債大増発は大間違いです。これまで野放図に赤字国債を増やし続けた事は未来の私達の子孫への重大犯罪行為だと思います。そしてここで赤字国債の大量発行による財政投融資(公共事業)を考えるのでしょうが、効果はありません。効果は一部の人達だけで国民の消費に結びつきません。いくらお金を政府が日銀券(日本円)を発行させてお金を今まで以上に発行しても、誰もが将来の不安から使いません。つまり投資先が無いのです!1万円札が飛び交っても景気浮揚にはなりません。逆に金融機関の足を引っ張る事になります。
☆中国 ロシアに高速鉄道建設で日本の技術を見下す (2ページです)
しかし中国の新幹線技術は日本の新幹線をパクったモノです。中国は日本の安全技術だけは真似できませんでした。もっとも戦後の日本の技術も欧米の技術の物真似でした。
☆世界に広まる「孤立主義」その流れを止めるカードを、実は日本が握っている (5ページです)
何か世界情勢が第1次世界大戦や第2次世界大戦の前のような状況になりつつあるので心配です。・・・そのために日本ができることは、一段の自由貿易の推進に他ならない。TPPはもちろん、期待より遅れている日EUのEPA協定や日、中、韓のFTA協定といった枠組みも大切だ・・・私はTPPには非常に消極的賛成派なのですが、日EUのEPAや日中韓のFTAは絶対に必要だと思っています。
☆米国株はブレグジット受け続落、2日間としては10カ月ぶり大幅安
ここでお勉強です!
ブレグジット:Brexit(ブレグジット)とは、”英国のEU離脱”を指す造語で、「British(英国:イギリス)」と「Exit(離脱)」の2つを組み合わせて造られました。今後しばらくは経済ニュースで多く出てくる単語です。
グレグジット:Grexit(グレグジット)とはギリシャがユーロを離脱することの意味で使われている造語で、英語でギリシャを意味する「Greece(ギリシャ:グリース)」と「Exit(離脱)」を組みあせてできた言葉で、ギリシャ危機の時に多く使われました。イギリスのEU離脱によって再びこの言葉が出てくるかもしれません。