塩原 妙雲寺の牡丹2 |
妙雲寺は平家滅亡前に僧籍に入った平家の武将だった平貞能が開いたと伝えられています。平清盛の嫡男で跡取りだった平重盛とその次男の平資盛の郎党だった平貞能が、平家一門が滅んだあとで宇都宮氏の庇護を受けて塩原の地に来て開基をしたと伝えられています。
建礼門院右京大夫の家集「建礼門院右京大夫集」から
誰が香に 思ひ移ると 忘るなよ
夜な夜ななれし 枕ばかりは
(意)たとえあの人が誰かの香に思いを移しても、おまえは忘れないで。毎晩寝なれた枕よ、おまえだけは。
詞書きに「車おこせつつ、人のもとへ行きなどせしに、「主つよく定まるべし」など聞きしころ、なれぬる枕に、硯の見えしを引き寄せて、書きつくる」(向うから何度も車を寄越して、その人の所へ泊りに行ったりもしていたのだが、遠くで「奥さんがちゃんと決まるだろう」などとの話が聞こえてしまい、寝なれた枕に、硯がそばにあったのを引き寄せて、歌を書き付けた)と書かれています。つまりフザケルナと怒って帰ってしまったのです。
そして恋人の平資盛が建礼門院右京大夫の和歌に驚いてすぐに返しの和歌を贈りました。
心にも 袖にもとまる 移り香を
枕にのみや 契りおくべき
(意)私の心にも、袖にも、あなたの移り香が残っています。それを、枕にだけ忘れるなと約束するなんて。そんなことがあっていいでしょうか。
詞書きに「帰りてのち、見付けたりけるとて、やがてあれより」(あなたが帰ったあと、見つけました、すぐに向うから)と書かれています。まだ平家全盛時代でした。この後に源義仲に京都へ攻め上られて平家は都落ちをする事になりました。平資盛は郎党の平貞能など数千騎を率いて後白河院の命令で木曽義仲を迎撃するために出陣をしましたが、戦う前に平家の都落ちとなり都へ引き上げました。平資盛の生まれた小松家(平清盛の嫡男の平重盛家)は平家の中でも特別な家で、後白河院に忠誠を誓っている家でした。指揮命令系統も平家の棟梁の平宗盛に属せず、後白河院の命令に従っていました。それだけに平家の中では複雑な難しい立場の家で、後白河院の袖にすがって鎌倉へ助命を働きかけようとしましたが、後白河院に断られました。平資盛の兄とすぐ下の弟は平家滅亡前に入水自殺をしています。
P.S.
☆【詐欺撃退法その3】マイナス金利は金融市場を歪め、格差を作り出す
私は安倍の本心は格差社会を作ろうとしているのだと思います。特権階級だけが生き残り他は奴隷に落とすのです。首都圏よりも真っ先に地方都市が崩壊をしてしまいます。それでも安倍自民党を支持する人が多いのですから救いようはありません。事実を見ようとしないのですから簡単に騙されてしまうのです。
☆日銀の国債保有が50%と円暴落
日銀の国債保有の割合が現在は全国債の1/3の保有ですが、このまま増え続けると2018年度には50%を超えるとは驚きの数字です。まともな日銀マンならばなんとかしないと大変な事になると思うでしょう。非常事態とも言えるのです。おまけに大手金融機関から反乱を起こされている現状です。大手金融機関も政府の指示に従っては国際的な取り決めのバーゼルⅢを乗り切れないのです。
☆買い上げが失敗した日経平均と膨らむ日銀・年金資金の損
経済をある程度知っている人ならばこれは非常事態であると感じるはずです。安倍の言っているリーマン級のショック以前に、もうすでにリーマン級のダメージを日本は安倍のために受けているのです。足腰が弱ってしまった日本にはこれから来るであろうリーマン級のショックに耐えられないでしょう。もう安倍のような単純頭では無理です。
麻生財務大臣は17日に北海道の講演で「1700兆円を超える個人金融資産があるのに消費が伸びていない」などと指摘する中で「90歳の老後」に言及した。自らの祖母が91歳まで元気だったと紹介し、「カネは一切息子や孫が払うものと思って、使いたい放題使ってましたけど、ばあさんになったら、ああいう具合にやれるんだなと思いながら眺めてました」とも語りました。貯蓄より消費が重要として「さらにためてどうするんです? 金は使って回さないとどうにもならない」とも述べました。90歳発言は論外としても言っている通りだと私は思います。なぜ年寄りが貯蓄をするかと言えば政府を信頼できない事が一番なのでしょう。国民年金も実際の手取りは月5万円程度でしょう。そもそも国民年金から税金を引き、介護保険を引くのは大間違いです。一方の生活保護は無税です。おまけに貰えるお金が多いのです。生活保護を下げるのではなく国民年金を生活保護と同じ手取りレベルにすべきなのです。また政府はもっと知恵を絞って個人金融資産を使わせるように知恵を絞るべきでしょう。ただ使えと言っても使えるはずはありません。特にタンス預金になっていると言われている900兆円は知恵を絞れば消費に向かわせることは可能だと思います。以前から言われていますが新札発行と増税と減税の組み合わせや、長期の特別割引国債なども真剣に議論をすべき時でしょう。日本の財政健全化には自民党政権の放漫経営の結果、必要になってしまったのかも知れません。そのためには嫌な言葉ですが「挙国一致」が必要かもしれません。それだけ日本の財政は危機なのです。
☆笑い止まらぬ舛添氏 都知事辞職でも“条件成立”で勝ち逃げ (3ページです)
これが一番頷けることが出来る話です。そんな男なのです舛添は。それだけ自民党の本部と都連は弱みを握られていたのでしょう。それは舛添も自民党も腹の底では国民を馬鹿にしているのです。いずれ簡単に忘れると思っているのでしょう。確かに馬鹿にされても仕方がないでしょうね!
☆「持ち家優遇」政策の弊害 少子高齢化の原因は住宅政策にある (2ページです)
日本は住宅政策を根本的に間違えてきたのです。確かに経済成長の著しい時は良かったのでしょうが、それが右肩上がりで永遠に続くと考えた事が大間違いだったのです。住宅産業関連企業は多種多様にわたります。住宅不況が始まれば住宅関連企業は大打撃を受けます。しかもほとんどの日本の企業が住宅関連企業とも言えるのです。何でも一度立ち止まって考える事が必要なのです。