旧古河庭園の秋薔薇2 |
旧古河庭園は武蔵野台地の斜面の地形を生かして上段に洋館と薔薇園があり、下段に和風庭園があります。旧古河庭園の最初の持ち主は明治の元勲の一人であった陸奥宗光です。陸奥宗光は紀州藩士で旧姓を伊達小次郎と言いました。仙台の伊達政宗と同族で古くから奥州伊達家から別れ駿河に居住した駿河伊達家の家柄でした。父は紀州藩の重臣で勘定奉行でしたが藩内の政争に敗れ失脚しました。陸奥宗光は文久3年(1863年)勝海舟の神戸海軍操練所に入り、慶応3年(1867年)には坂本龍馬の海援隊(前身は亀山社中)に加わるなど、終始坂本龍馬と行動をともにしていました。勝海舟と坂本の知遇を得た陸奥は、その才幹を発揮し、坂本をして「(刀を)二本差さなくても食っていけるのは、俺と陸奥だけだ」と言わしめるほどでした。明治維新後は岩倉具視等の後ろ盾で外交関係で活躍しましたが、西南戦争の時に反政府の謀議に加担をしたために捕らえられ禁錮刑を受け山形監獄に入れられました。
監獄を出獄後は伊藤博文のあっせんによりヨーロッパへ留学し、帰国後政府に出仕し主に外交畑で活躍をしました。第1次山縣内閣の農商務大臣に就任し、明治23年(1890年)に大臣在任中に第1回衆議院議員総選挙で和歌山県第1区から出馬し初当選を果たし、閣僚中、唯一の衆議院議員でした。明治24年(1891年)に足尾銅山鉱毒事件をめぐり、帝国議会で衆議院議員の田中正造から農商務大臣陸奥宗光として質問主意書を受けましたが、質問の趣旨がわからないと門前払いをしました。田中正造は足尾鉱毒事件を告発するために衆議院議員を辞職し明治34年(1901年)12月10日に第16回議会の開院式に帰路の明治天皇へ日比谷公園の隣の西幸門前交差点で足尾銅山の鉱毒事件の直訴事件を起こしました。田中正造の活動により古河財閥が経営をしている渡良瀬川上流の足尾銅山の鉱毒事件が大きく取り上げられたのです。田中正造の活動が無ければ利根川流域も河口の銚子まで鉱毒に侵されるところでした。結局は明治政府が動き渡良瀬遊水地を作る事で平成の現在でも足尾鉱毒の中和作業は続けられています。
陸奥宗光の次男の潤吉は足尾銅山の経営者である古河市兵衛の養子でした。アメリカのコーネル大で化学と鉱山学を学んだ古河鉱業を順調に成長させた人物でした。銅は鉄と並ぶ国家の重要産業でした。渡良瀬遊水地は足尾銅山を守り古河財閥を助けるために政府が直接乗り出しての公共事業でした。まさに明治時代の政財官癒着でした。実利は会社に、後始末は政府にと言う図式でした。その後、陸奥宗光第2次伊藤内閣に迎えられ外務大臣に就任し幕末に幕府と諸外国15カ国の間で結ばれた不平等条約(治外法権)をすべて改正しました。ほとんど不可能とみられていたなかで陸奥宗光の大変な功績でした!
陸奥宗光が亡くなった時に陸奥宗光の屋敷を古河家に養子に出した潤吉が相続した事により古河家の持ち物になりました。その後古河財閥第3代当主古河虎之助(初代市兵衛の実子)の所有となりました。古河潤吉は自分の跡継ぎを義父古河市兵衛の実子の虎之助に戻しました。最初から決められていた事なのかも知れません。第2次世界大戦後は占領軍(GHQ)の指示により発布された財産税により国へ物納されて東京都に無償で貸与され現在は都立公園となりました。
新古今集から源通光(みなもとのみちてる)
武蔵野や ゆけども秋の 果てぞなき
いかなる風か すゑに吹くらむ
(意)武蔵野を行けども行けども、秋の景色は果てがなく、あわれ深さも果てがない。野末には、どんな風が吹いているのだろう。
秋に吹く風はどのような色でもしみじみと風情が感じられると言う和歌です。
☆正恩氏がテロ支援国家再指定に逆ギレ トランプ氏を「人間のクズ」 中国、北国境の橋を閉鎖も
一党独裁の絶対主義国家は権力を持つ政治家達とその周辺の利権の確保がまず絶対条件なのです。日本も同じでしょう。北朝鮮問題はまず第一に中国そしてロシアの利権を守る事をアメリカが確約をしないと話が進まないでしょう。つまりアメリカが獲得できる利権を譲ると言うことです。最大は地下資源と不凍港そして安い人件費です。それも表面的には忖度ですが裏の話し合いで決まるのでしょう。それと金正恩後の政体でしょう。特に中国にとっては北朝鮮が緩衝地帯なので重大事です。また北朝鮮との国境に近い省では北朝鮮との貿易は独占的な利権なのです。
☆パイロットが足りない! 米軍が任務急増で悲鳴
そうなると狙われるのは自衛隊です。固定翼機にしてもヘリにしても日本の自衛隊のパイロットは世界でもトップクラスと言われています。アメリカ軍の不足分を自衛隊で補うことにされるでしょう。安倍ならば喜んで自衛隊員をアメリカのために捧げるでしょう!
☆専門家は懐疑的 国産トマホーク開発で抑止力向上は本当か (2ページです)
知識が十分ではない私たちは政府の大本営発表を信じてしまうのです。やはり専門家の意見を聞いてみないと分かりません。今のところまだ日本には言論の自由が残されていますが、そのうち政府への異論を話すことは禁じられる時代になるととんでもないことになります。まさに戦前の日本に逆戻りさせられてしまいます。
☆政治資金19万円で潜水艦の模型!自民の若宮健嗣
個人として欲しかったのでしょうね。
☆首長選では史上6例目!当選者なしでまさかの「再選挙」となった市川市長選挙
珍しい出来事です。