鶴岡八幡宮 神苑牡丹園の冬牡丹3

2月3日の鎌倉の鶴岡八幡宮の牡丹園です。カメラはソニーα7Ⅱと70-300mmG&ミノルタ100mmマクロです。

建保7年（1219年）1月27日、源頼家の子で鶴岡八幡宮の別当を務めていた公暁が銀杏の木に隠れて待ち伏せをして、第3代将軍源実朝を殺害したという伝説があります。隠れ銀杏という別名があります。しかし平成22年（2010年）3月10日4時40分頃に、強風のために大銀杏は根元から倒され、神社としては倒れた大銀杏は3つに切断して、3月15日、根元から高さ4メートルまでが、7メートル離れた場所に移植されました。当時の樹齢を考えると、人が隠れることのできる太さにはまだ成長していなかったという説もあるため真偽は不明です。伝説を疑問視する説もあれば、公暁が身を隠したのは先代の樹であり現在の樹は2代目であるとする説もあります。そもそも公暁による実朝暗殺事件が秘密のベールに包まれています。

暗殺は実朝を父（第2代将軍源頼家）の敵として鶴岡八幡宮の別当だった公暁が一人で大銀杏の陰に隠れて実朝が大石段を降りてくるところを襲ったと言われていますがこの話もどうもおかしいのです。暗殺者はかなりの集団であったようです。そもそもこの事件の根底には北条氏と三浦氏の対立があったと思われ、公暁は両者に利用されたと言うところなのでしょう。一説では父源頼家の不幸は叔父の実朝による策謀だと執権北條義時に唆され、恨みを晴らすべく機会を狙っており実朝が右大臣に任官し、鶴岡八幡宮に参詣し、その旨を奉告する時を好機にして事件が起きたとされます。しかしこの説は可能性が低いと思われます。また別な説では有力御家人の三浦義村が北条氏を打倒するために北条氏の棟梁で執権だった北条義時を暗殺する計画だったと言われています。そのために本来は実朝の後ろにいたはずの北条義時は寸前に腹痛と言って屋敷に大至急帰ったと言われ、代役の源仲章（みなもとのなかあきら）が殺されています。源仲章は実朝の教育係でしたが後鳥羽上皇から送り込まれたスパイだったとも言われる人物です。宮廷の臣でもあり、鎌倉幕府の御家人でもあり幕府の首脳部であった政所の別当の一人でした。

公暁は実朝の首を携えて三浦義村の屋敷へ入ろうとしましたが、門の前で義村の郎党の長尾定景に殺されました。殺される前に公暁は色々と三浦氏の家人達に屋敷の中に入れろと言っています。公暁は第4代将軍になるつもりだったのでしょう。結局は北条義時が生きている事を知った三浦義村が事件の口封じに公暁を殺したと思われます。どう見ても北条政子と北条義時は実朝と義時を同時に殺す暗殺事件が起きる事を事前に知っていたのでしょう。北条氏にとって実朝はすでに邪魔な存在でしかなかったのです。面白い事に実朝の首は事件後行方不明となっているのです。間違いなく公暁は殺される寸前まで実朝の首を持っていた事は間違いがないのです。鎌倉幕府も実朝の首を格別深く捜そうとはしていません。鎌倉時代は血を血で洗う政争と戦争の時代でした。特に狭い鎌倉の土地で一瞬の気の緩みが北条氏に狙われ族滅とされ、領地などことごとく召し上げられ戦勝者の物にされ、最終的に北条氏一門のものとされました。特に三浦氏は鎌倉を囲む広大な領地があり、万一の時に短時間での動員力では他の御家人を圧倒していました。それだけに北条氏は三浦氏を滅ぼしたかったのでしょう。

源義経の愛妾の静御前が囚われて源頼朝に鶴岡八幡宮の若宮社の回廊で舞を披露させたときに静御前が詠ったとされる有名な歌です。

　　吉野山　峰の白雪　ふみわけて　入りにし人の　跡ぞ恋しき
　　しづやしづ　賤のをだまき　くり返し　昔を今に　なすよしもがな

（意）吉野山の嶺の白雪を踏み分けて　山の中へ消えていってしまった貴方（義経）が恋しいのです。
静よ...静...と貴方（義経）が呼ぶように、しづ布を織るために糸を巻く苧環（おだまき）で糸を繰るように、幸せだった昔を、今に引き戻せたらよいのに。

静御前は白拍子でした。今でいえば高級娼婦です。舞と謡の名手と言われていました。この時は静御前はお腹に義経の子供を宿していました。頼朝は男子ならば殺し、女子ならば助けるとしましたが、男子が生まれたため取り上げられて由比ガ浜の海へ沈められました。静御前は母親の磯禅師とともに都へ返されましたがその後の行方は分かりません。



















P.S.

☆【日本の解き方】ＧＰＩＦに存在理由はない　リスク増でも給付額に大差なし　　（2ページです）
私にはどうも年金の制度自体が理解が出来ないのです！あまりにも複雑化させ過ぎているのです。

☆安倍内閣は“総汚染”か…塩崎厚労相にも「違法献金の疑い」浮上　　（3ページです）
共産党の議員以外はほとんど全部と言っていいのでしょう。早急に国民の信頼を取り戻す事を考えるべきです。企業献金は合法的な賄賂です。勝手に議員達が合法であるとしたのです。賄賂であることに変わりはありません。どの企業も慈善事業で政治家へ献金などしません。見返りを期待して、あるいは見返りのお礼でしょう。そもそも政治をビジネスにする事が間違えているのです。


☆ 「復興事業」首相視察は成功例ばかり…現実は３兆円分失敗に　　（2ページです）
安倍は自分は庶民とは人種が違って、選ばれしエリートであると思い込んでいるのでしょう。大間違いです。安倍は常に日の当たる目立つ場所に身を置きたがり、日陰で耐え忍ぶ人々の声を聞こうとしないのです。昔からです。


☆もはや韓国とは「基本的価値を共有」していない　外務省サイト「基礎データ」更新が大波紋
本当に困ったものですが、何とかしたいですがしばらくは無理でしょうね。お互いを仮想敵国とする時代がすぐそこまで来ているのでしょう。アメリカにとっては一番頭が痛いでしょう。

☆問題発言を繰り返す籾井会長と、沈黙し続けるNHK報道局。「みなさまのNHK」はどこへ行ってしまったのか。　　（3ページです）
安倍のお仲間達はみんなオカシイのです。やはりトップがおかしい人物だとその下にはやはりオカシナ人物ばかりが集まるのです。


☆安倍首相:番組に注文「言論の自由」…批判へ反論
これはまるで子供の理屈ですね。自分が最高権力者である事を忘れているのでしょう。安倍の幼稚性が良く出ています。本当に頭の悪い子供のような脳味噌です。恥ずかしい限りです！こんな馬鹿の発想で若い日本人がアメリカの手先となって中東で銃を持って戦う事になるとは！そんなに戦争をしたのならばお仲間達を引き連れて妙高山の森の中で敵味方に分かれて棒切れを持って戦争ごっこでもしてくればいいのです。身体は大人でも頭は子供です。そんな幼児性を持っている人物を支持する日本人にも問題があるのですが！

☆なぜ｢円高･デフレ｣が日本を救うのか　アベノミクスは最初から間違っていた　　（4ページです）
原油安の神風頼みの経済政策です。風はいずれ必ず止み、そして逆風に変わるのです。まず最初に過度の円安を止め、財政再建に向かうしかありません。これは日本経済に大きなダメージを与える事になりますが、それは避けて通れません。このまま滅茶苦茶な財政・金融政策を続けて行けば日本の経済への致命傷となり自殺行為となります。アベノミクスの一番重要な政策を何もやっていないのですから、もう無理なのです。見せ掛けだけの好景気を演出しても下々には関係のない事です。消費は伸びません。消費はますます縮こまるだけです。いま株屋や新自由主義の経済学者（リフレ派）の人達が東証は2万5千円が見えてきたと鉦や太鼓を叩いています。普通の神経を持っている投資家たちはもうすでに逃げています。機関投資家にとっても怖い相場なのです。だから必ず利益確定売りをして一度利益を確定させているのです。株式相場のプレイヤーは全員がアベノミクスはすでに失敗したと腹の中で思っているのですが、株式相場にはまだ儲けが転がっているので拾っているのです。その原因は日銀の株式投信の購入と年金基金（GPIF）の株購入があるからなのです。つまり最後のババ引くのは日銀と年金基金だと思い始めているのです。

☆ウクライナ東部　戦闘　派遣された　重傷ロシア兵証言
先日暗殺されたネムツォフ氏が公表する予定だったロシア軍のウクライナへの侵攻の証拠はこれだったのでしょう。ロシアの官憲が暗殺後のネムツォフ氏の自宅や事務所そして関係先を家宅捜索して持ち去った情報なのでしょう。

☆最年少市長公判　「はめられたんじゃ…」人口の４割“支援”の署名　５日判決へ
今日判決です。どう考えても検察の主張は矛盾だらけです。しかし贈収賄事件の無罪は非常に難しいのです。特にこの件は贈賄側が有罪の判決が確定をしています。これは禁じられている警察・検察と贈賄被告人の司法取だったのでしょう。重大犯罪に目を瞑るからとか求刑を安くするから贈賄を認めろと言う事なのでしょう。しかし裁判で贈賄側の有罪が確定をしているので収賄側を無罪とすると司法が自己否定をする事になります。とんでもない裁判となるのです。通常は一方が否認していても有罪にしてしまうものなのです。贈収賄事件は立ち会う人が普通はいないので収賄側が否認しても贈賄側が認めれば有罪になるケースが多いのです。

☆「報道の自由度」ランキング、日本はなぜ61位に後退したのか？　　（2ページです）
日本政府は反省をすべきでしょう。しかし安倍政権が続いている限りもっと後退をする事になると思います。いま日本は安倍政権下で戦前の日本に戻ろうとしているのです。イギリスのTimes紙がウイリアム王子の訪日でNHKの籾井会長を批判をしました。歴史修正主義的見解を持つ人物が重要なNHK会長ポストに座っている事からです。歴史修正主義とは「歴史的に存在したことをあえて無かったと強弁したり、侵略戦争や植民地支配、軍隊などによる組織的虐殺行為など、今日批判的な評価が定着している事象について評価を逆転させて支持・擁護する主張」の事です。NHKの会長に籾井を押し込んだのは安倍です。

☆株価「2000年水準」でも…こんなに悪化したサラリーマン生活　　（2ページです）
株価だけ戻してもダメでしょうね。一般の人達の生活はデフレです。お昼も500円以下で食べられるものとなっています。