6月16日の栃木県大田原市の黒羽城趾です。カメラはニコンD500と16-80mmです。
黒羽城の起源は、天正4年(1576年)に大田原氏から養子に入った大関高増が白旗城から3Km程東側にあった黒羽に本拠を遷した事から始まりました。周辺は出城や砦や多くの館が黒羽城を守るようにしてありました。小田原征伐の際、主家の那須氏の那須資晴は小田原へ参陣しなかった為に改易されたものの、大関氏の当主である高増は弟である大田原氏の当主大田原綱清の息子大田原晴清と共にいち早く小田原に参陣して所領を安堵されました。那須氏を中心とする7家を那須衆とも那須7騎(那須7家)とも呼ばれ那須地方に威を誇っていました。那須氏を中心として一族の蘆野氏・伊王野氏・千本氏・福原氏と那須氏の重臣の大関氏・大田原氏を那須7騎と呼ばれていましたが内部は複雑でお互いに相手の隙を見て攻め合っていました。那須7騎のうちで徳川幕府の大名となったのは那須家の重臣上がりの大田原氏と大関氏だけでした。何故那須氏が小田原に参陣をしなかったかは謎なのですが、最近の研究では那須資晴は伊達政宗に従っていて伊達政宗に相談をしたと言われていますが、政宗が自分の傘下の大名は参陣する必要なく、自分が代表で小田原に行くことで充分と言っていたとも言われています。他の那須衆はそれぞれ独自の情報網を持っていて小田原に参陣をしたことで改易を免れました。
大関氏は戦国末期に大田原氏との戦いで敗れ、大田原氏から大田原高増が大関氏に入り大関高増となりました。大田原氏も大関氏も親戚同士でしたが勢力拡大のために長い間にお互いに争っていました。小田原征伐に参戦しなかった那須衆の中心だった那須氏は改易となりましたが江戸時代になり交代寄合の旗本として復活をしました。伊王野氏、千本氏は跡継ぎがなく途絶えたために那須衆と呼ばれた交代寄合の旗本は那須氏、福原氏、蘆野氏、大田原氏分家の4家だけが明治維新まで残りました。交代寄合とは1万石以下の旗本で領地に陣屋を持ち参勤交代をしました。大名とは違って幕府へのお手伝い(幕府から命じられた土木工事などを自前で行う事)をする必要がありませんでしたので財政は豊かでした。大名になった大田原氏と大関氏は代々幕末まで大田原城と黒羽城に残り続けた珍しい大名です。二つの城は白河の関を超えて関東に攻め込んでくるであろう東北の勢力に対する重要な防衛拠点でしたが、徳川家は2つの城を外様の那須衆に任せたのです。徳川家は那須衆を準譜代の扱いとしたのです。那須衆は昔から内部抗争が激しく、戦慣れした優秀な将兵が多く、南那須地方の土地に精通してそれぞれが多くの出城や砦を持っていて即戦力として信頼が出来たのでしょう。家康は那須衆の裏切りに備えて常に人質を取っていました。
徳川家康が関東に移り、豊臣政権下で関東の雄として存在をしていた当初は、最大の敵は越後から会津に移ってきた豊臣政権での5大老の一人だった上杉景勝でした。上杉家は豊臣政権下では徳川家康の240万石に続く毛利家120万石と並ぶ120万石でした。関ヶ原へ向かう徳川家康が一番恐れた事は上杉景勝が白河の関を越えて関東に攻めてくる事でした。そのために伊達政宗をして上杉景勝が南下させないように北から会津へ圧力を掛けさせたのです。もう一つ徳川家康にとって難敵は旗幟を鮮明にしてこなかった常陸の水戸に本拠のあった佐竹義重の54万石でした。佐竹氏は伊達政宗と争いを続けていて、越後の上杉氏と非常に近い関係があり、上杉景勝ともともに一緒に何度も戦った仲でした。佐竹義重が上杉景勝と同心して常陸国から八溝山を越えて西進してきて、南下してきた上杉氏の軍勢と一体になり北関東を席巻する事を恐れたのです。そのために北関東の東西南北の中心点にあった黒羽城に徳川家の北関東の拠点として外様でしたが那須衆を中心にして籠らせたのです。黒羽城は上杉勢が南下するのに時間を稼がせる捨て城だったのかも知れません。その証拠に那須衆各家の後継ぎ達を人質として後方の大田原城に籠らせました。黒羽城では本丸には徳川家の旗本達が籠り、2の丸と3の丸に那須衆が籠りました。
黒羽城は白河の関を破って南下してくる上杉景勝と常陸国の佐竹義宣が八溝山を越えて西進して両軍が黒羽周辺で合流する事を食い止めるために、大改築をして大関氏1万8千石の城ではなく十数万石の城構えにしました。黒羽城が落城するには時間がかかるので黒羽城の次ぎに控える大田原城に上杉勢が取り掛かる頃には北関東の徳川勢が援軍として集まってくるのです。また北から伊達政宗と最上義光が上杉軍の背後をついてくる作戦でしょう。結局は上杉景勝は動けませんでした。北から圧力をかけて攻め込んできた伊達政宗を、福島城の城代として送り込んだ上杉家の一番の勇将本庄繁長が、伊達政宗の南下を防ぐ戦いの福島城城外の松川の戦いで伊達政宗を散々に打ち破り伊達政宗を追い払いました。この時に活躍をしたのは北信州から上杉景勝に従って会津に移ってきた須田長義(長野県須坂市)などの武将達でした。梁川城の城将だった須田長義は伊達軍の背後からゲリラ戦を挑み、兵糧などを奪いました。そこで本庄繁長は一気に城外の松川に進出をして伊達勢に対抗をし、背後からは北信州勢が襲いかかったために伊達勢は大敗走しました。伊達政宗も自ら上杉勢の将と槍合わせを行い、旗本数騎に守られてやっと戦線を脱出する危ういところだったと言われています。
本庄繁長は謙信時代から何度も反乱を起こした問題の多い武将で常に独立の気配をもった猛将でした。福島城の城代として伊達政宗に対抗させたのは景勝と家老の直江兼続の大博打だったのでしょう。この時に上杉家の主力は直江兼続が率いて最上攻めに行っていました。伊達政宗は空の会津に攻め込む予定でしたが、松川の戦いで足止めをされました。本庄繁長の腹の中は何を考えていたのでしょうか?伊達政宗に寝返って独立も出来たはずなのですが、武将としての意地があったのでしょう。上杉景勝も自ら旗本を率いて福島城の後巻をしましたが、数が少なすぎて旗を立てて福島城に立て籠もる本庄繁長を励ましただけでした。松川の戦いの直後に景勝は配下の武将達を会津に集め軍議を開きました。徹底抗戦を主張し南下作戦を主張をしたのは直江兼続でした。一方の降伏を主張したのは本庄繁長でした。上杉家の危機を松川の戦いで救った本庄繁長の意見を景勝が取り上げ、本庄繁長を徳川家康への降伏の使者として伏見に使わせました。伏見では伊達政宗を破った本庄繁長に対して家康は最高の好待遇だったと言われています。直江兼続は関ヶ原の戦いが1日で勝敗が付くとは想定外だったのでしょう。関ヶ原が勝負が付かなければ家康を挟み撃ちに出来る可能性はあったでしょう。その時は伊達政宗も上杉景勝に乗ったかも知れません。
源俊頼の家集「散木奇歌集(さんぼくきかしゅう)」から
あぢさゐの 花のよひらに もる月を
影もさながら 折る身ともがな
(意)繁みを洩れた月の光が、池の面にあじさいの四ひらの花のように映じている。その影をさながら折り取ることができたらなあ
























P.S.
初めから危惧をされていたことです。今更驚く事もないでしょう。しかし死人の山を築いてからでは遅すぎます。イベントとしてしか考えなかった安倍政権と東京オリンピック招致委員会の責任は免れないでしょう。いまから大木を植えるなんて無理ですし、打ち水なんて焼け石に水でしたないでしょう。逆に湿気が高くなってしまいます。出来れば東京オリンピックは中止にすべきだと私は思いますが、中止が出来ないのであれば今からでも遅くないので温度を上げない塗料をオリンピック会場付近に巨額の公費で塗るしかないでしょう。しかし日本の特性でしょうね、誰も責任を取らないのでしょう。責任を取るべき人達は儲けるだけ儲けて、あとは知らんふりでしょう。それが日本流、安倍流なのです!
しかし驚き呆れます!国民は安倍政権と電力会社にまた嘘をつかれていたのです。以前から安倍政権に疎んじられてきた評論家や学者達は原発無しでもやっていけると言っていましたが、政権に都合の悪い意見はマスコミで取り上げないように、マスコミに忖度を求めてきたのです。これこそ世にも不思議な物語なのです。
普通ならば目立たないようにそっと人事異動をすべきなのでしょうが、安倍の特徴でわざと分かり易く「こっちの水は甘いぞ~!」とやるのです。恥も外聞もないゲス政権だからできる事です。
少なくとも白川総裁時代の日銀の政策審議委員は独立をして事故の確固たる意見を持っていました。安倍政権になり安倍にゴマをすらなければ日銀の政策審議委員になれないシステムになってしまったのです。そ日銀の政策委員会で異論を述べる事は安倍への反乱と見なされて討伐される事になります。だまって安倍の主張にYesと言っていれば政策委員を退職後は好待遇が約束されるのです。日銀政策委員会は総裁と2名の副総裁と6名の審議委員とで構成されています。いまや日銀の公平中立性は安倍政権になって完全に無くなり政府の風下に立たされているのです。これは非常に危険な事なのです。安倍政権の指示命令が無ければ日銀と年金基金が日本国の大企業の筆頭株主になる事は有り得なかったでしょう。ただ単に東証の株価の維持のためだけなのです。株が上がれば景気は回復すると言っていたのですが、いまやその気配も消えました。株大暴落に怯える事になります。
日本の右傾化が進めば、間違いなく18歳で男女共の徴兵制度になるでしょう。兵役期間は2年間となり、ますます人出不足になります。これは必然なのです!
国家的な広い長期的な視野に立てないのが安倍政権の特徴です。行き当たりばったりの支離滅裂の政権なのです。
トランプファミリーは転んでもただでは起きない人達なのです。徹底的に利用できるものは利用をするのです。いまはアメリカ大統領が最大最高のセールスポイントで、いま利用をしないといずれ利用が出来なくなるのです。中国のビジネスやロシアでのビジネスそしてイスラエルのユダヤ資本とのビジネスは美味しいこと満載でしょう。また日本でのビジネスは安倍がなんでもOKと受け入れてくれます。いまがビジネスチャンスで稼ぎ時です。良心など持ち合わせていない協力者が世界中に沢山いるのです。みんなやっている事だと言うのでしょう。
本当に馬鹿みたいな話です。泥縄方式と言う事です。トランプらしいと言えばその通りでしょう。11月の中間選挙の勝利のためならば何でもやると言う事でしょう。負ければ大統領弾劾が現実味を帯びてきます。アメリカ大統領はアメリカ大統領への恩赦が出来るとトランプは言いだしているのです。最高裁の判事は共和党側が過半数ですが、誰かが裏切れば・・・!
警察も検察も味方にしている安倍が後ろにいるのです。安倍と加計は愛媛県は最後までは逆らえないと高をくくっているのでしょう。権力は強いのだと言う事でしょう。確かに警察も検察も安倍のする事には見て見ぬふりをするのです。怖いものなんて無いでしょう!これを暗黒時代だと思う人と、そう思わない人がいるのでしょう。私は暗黒時代だと思います。
間違いなくプーチンは安倍を馬鹿にしているのでしょう。「元住民が北方領土に墓参に行った際に、ロシア側は同行した政府関係者とメディアの携帯を没収した」と言う事はロシアの出先機関の仕業では無く、明らかに中央からの指示なのでしょう。上意下達のはっきりとしたロシアです。婉曲に日本への答えなのです。
「新基地建設のための辺野古の海の埋め立て」の県民投票!どうも県民投票になりそうです。安倍政権は何とかして潰しにかかるでしょう。結果はどうなるか?期待反対が過半数を越えれば安倍政権はまず無視をして、都合が悪くなれば強権力を発揮して押さえつけようとするでしょう。朝鮮半島からアメリカ軍が削減か撤退をすれば沖縄がますますアメリカの最前線基地として重要度が増す事になります。海兵隊などはグアムに移転をして沖縄とグアムでの移転費用を日本政府に払わせるでしょう。しかし空軍や海軍そして陸軍は韓国から撤退すれば沖縄にその分だけ増強されることになります。辺野古は海兵隊の基地になる予定ですが、海兵隊としては辺野古の基地は必要ではないはずで、グアムの方がヒット&ランの海兵隊の基地として都合が良いのです。日本サイドが工事をする事が目的の基地建設なのです。
韓国の朝鮮日報の記事です。専門によると解体をしても簡単に再び作れるそうです。日本にとっての脅威は大陸間弾道ミサイルではなく、トラックなどに搭載可能な短中距離ミサイルなのです。
韓国の中央日報の記事です。はじめこのニュースを見た時に日本企業の施工かと思いました。SK建設の工事だそうです。SKグループは韓国の5大財閥の一つです。ダメージは大きいでしょう。
これはある意味で日銀の詐欺とも言えることです。安倍政権が詐欺師の集まりだとすると、日銀もやはりそのお仲間だと言うことなのでしょう。「貯蓄から投資」は嘘だったと言う事です。とても信じられない様な大チョンボでは無く、日銀による意図的に数字を作り、国民を欺して投資信託を買わせる作戦だったのでしょう。
☆東証前引け 続落、米保護主義を警戒 日銀緩和修正の思惑で銀行株高これはどういうことなのでしょうか?日銀がマナス金利を止めることを検討を始めると日銀の次回の政策会合で話が出るだろうと想像して、先に銀行株が走り出したと言われています。次回の日銀の政策会合は7月30&31日です。今回はマイナス金利を止めるとまでは踏み込めないでしょうが、気配を出すだけで相場は動きます。その気配で誰かが大きく儲けるのでしょう。参議院選挙も近いです。そろそろ自民党も選挙資金が必要になっているでしょう。このままマイナス金利が続けほとんどの地銀は存在が出来なくなります。つまり地方経済の血が流れなくなるという事なのです。結果的に地方はますます景気が悪化をすると言うことなのです。日銀のマイナス金利も限界でしょう。幾ら安倍の指示命令でも、もう限界なのです。そうなるとどうなるか?マイナス金利を止めれば、まず間違いなく東証の株は暴落をします。いままで日銀と年金基金で株を買い支えてきたのです。それも限界となります。金利も上がることになります。気配だけで株が上げ下げをして為替が動くのです。変動金利で住宅ローンを借りている人達は借金の返済が難しくなります。日本企業はますます賃上げが出来なくなり、コストを下げるために非正規雇用にシフトをしていくことになります。消費はますます落ち込むでしょう。完全に安倍の経済政策や財政政策は限界に来ているのです。消費増税などは出来なくなるでしょう。しかし金利が上がれば日本国債への金利を払うために赤字国債のますますの発行となり、日本経済には壊滅的なダメージとなるでしょう。変動金利で住宅ローンを借りている人達は早急に固定に変えないと大変なことになります。いまからでも遅くないので変動から固定に変えるべきです。安倍を早く辞めさせないと日本が壊滅をします!金利が上昇を始めると止めることは非常に難しくなります。日本だけで世界の投資家を敵に回しての戦争は出来ません。オカシな不気味な動きです。
以前からブログに書いていますが政治的に禅譲狙いは政権を取ることは難しいでしょう。また仮に政権を禅譲されても政権基盤は弱く長くはトップの座に座ることは不可能でしょう。岸田氏のためにも不幸なことだと思います。やはり自信が無いのでしょう。そんな人物には政権を長く握らせないのが政治の世界なのです。内閣改造で岸田派は大臣ポストを派閥で握る事が出来たとも言えるでしょう。政治の世界は複雑です。昨日の味方が今日の敵にもなるのです。所詮、自分の利益の事しか考えないのが政治の社会です。
裏社会の人間は猫と同じで自分の縄張りを守る事に命をかけるのです。当然カジノは地元の暴力団にとってはジョバ荒しなのです。それを黙らせるのは新たな利権を与えることなのです。どの様な利権かは分かりません。警備会社を警察OBと一緒になって作るとかやり方は色々あるでしょう。上手くやらないと裏社会の人間にカジノへ火焔瓶でも投げ込まれたら大変な事になります。当然全ての利権に中央と地方の政治家は首を入れてくるでしょう。邪魔をさせないためには必要なコストとなります。今回のカジノは国営では無くあくまでも民営です。パチンコと同じです。そこに逆に政治家や裏社会そして警察組織にとっても美味しいところがあるのでしょう。パチンコ業界が景品買いを認めさせたのも裏があるのです。いまや公然と景品買いの店がパチンコ屋の隣などで堂々と営業をしています。それまで違法とされた景品買いを許すために政治家と官僚と警察が頭を絞って抜け道という合法性を担保させたのです。各県にパチンコ業界と警察が一緒になってパチンコを健全化させるという名目で団体を作らせ、そこは地方の警察の最優良な天下り先となっているのです。